Project/Area Number |
06771829
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
村井 久仁子 九州大学, 歯学部, 助手 (70243954)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 咀嚼能力 / 高齢者 / 全部床義歯 / 人工試料 |
Research Abstract |
高齢化社会が進み健康への関心が深まる中、咬むことの大切さが新聞等で報道されており、高齢者のオーラルリハビリテーションの早期実施こそが老化予防、進行抑制に重要と考えられるが、口腔のリハビリ指標は確立されていないのが現状である。そこで、本研究では咀嚼機能の一つである咀嚼能力に着目し、健康な高齢者グループ(本学歯学部病院来院患者および老人ホームで生活する自覚的にも他覚的にも疾病のない健康な高齢者で義歯を装着しているグループ)と寝たきり、疾呆のような障害は持たないが、義歯未使用などで十分な咀嚼機能が行われていない高齢者グループと障害高齢者グループ(老人病院に入院している高齢者グループ)との3グループの被験者から、健康高齢者の基準値及び障害高齢者における咀嚼障害度判定値の検討を行った。また、咀嚼能力測定法としては、臨床応用に適し物理的にも非常に安定感がある人工試料カプセルを用い、ゴムカプセル内に封入された色素内包顆粒が粉砕され濡出してくる色素量から咀嚼能力をエネルギー表示する方法を用いた。この方法は回収率も高く100%であり、測定方法においても被験者を前にしてリアルタイム(1〜2分)で測定結果を知ることができるなどの多くの利点を持ち、20歳代成人における咀嚼運動との関連についても3次元的解析を行った結果、他の食品群に比べ運動経路の安定性が高いことなどが判明している。しかしながら、この人工試料カプセルをそのまま多数歯欠損状態のためにパ-シャルデンチャーやコンプリ-トデンチャーを使用している咀嚼力の小さな高齢者に適用することは困難で、カプセルの硬度、大きさなどを変化させ義歯装着者に適した人工試料カプセルを製作した。
|