微小電気刺激によるインプラント周囲骨組織の誘導再生に関する研究
Project/Area Number |
06771848
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 博 岩手医科大学, 歯学部, 助手 (90235383)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | インプラント / 圧電フィルム / GTR法 |
Research Abstract |
骨内インプラントを応用する際には,インプラント植立部位の骨量,骨質がその適応や予後に大きな影響を与えている.これらの問題を解決するためにPTFE膜(Gore-Tex^R膜)をもちいたGTR法(歯周組織誘導再生法)が応用されているが,PTFE膜自体にはインプラント周囲組織の治癒の促進,骨形成の促進作用がなく,単に骨再生の場を確保し,軟組織の進入を防ぐ役割として機能しているにすぎない.そこでずり応力により発生する微小電気刺激効果を有する高分子性圧電フィルムをGTR法に応用し,インプラント周囲組織に微小電気刺激を与え,骨再生に対する効果の検討を行った.実験にはビ-グル犬の下顎骨にインプラントを埋入後,その歯顎部に5mm×5mm×5mmの骨窩洞を形成した.実験群は圧電フィルム使用群とGore-Tex^R膜使用群の2群とし,対照群は窩洞形成のみとした.実験期間は術後2,4,6週とした. 結果)圧電フィルムを用いた実験群では,Gore-Tex^R使用群と比較して術後2週目以前に骨形成が開始され,術後4週目までにBone volumeが増加した.さらに術後6週目では骨の石灰化が進行し,既存骨と同様な構造を呈した. 以上のことから圧電フィルムを使用することにより,インプラント周囲の骨欠損部でより確実に,かつ早期に骨の誘導再生が可能となった.従って,臨床において圧電フィルムにより骨量,骨質を改善することで骨内インプラントの適応範囲を広げ,早期に最終補綴を可能にする骨誘導再生法であると考えられる.
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Report
(1 results)
Research Products
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