Research Abstract |
粉液型リライニングレジン混和時の気泡の減少に,真空練和器の使用が有効である.しかし,真空混和がレジンの物性に及ぼす影響は不明である.今回,手指混和と真空混和により曲げ試験,吸水試験を行った. 1.方法 (1)材料 常温重合レジン;リベロン(RE),トクソ-リベース(TO), 光重合レジン;リベロンLC(LC) (2)試料の作製と測定 1)曲げ試験;標準粉液比にて各々の方法にて混和したレジンを金型に流し込み重合後,65×10×2.5mmに整形する.万能引張試験機を用い,支店間距離50mm,クロスヘッドスピード2mm/minにて3点曲げ試験を行い,最大荷重量と1.5kg時のたわみ量を求めた. 2)吸水試験;標準粉液比にて各々の方法にて混和したレジンを金型に流し込み重合後,20×15×3mmに整形する.試料の質量変化が24時間に0.5mg以内になるまでデシケーター中に保存乾燥させた.恒量後,37℃蒸留水に24時間浸漬後,重量を測定し吸水量を求めた. 結果 (1)曲げ試験;混和方法による有意差は認められなかったが、真空混和の方が最大荷重量は大きく,たわみ量は小さい傾向を示した.材料別ではいずれの混和方法においてもRE,TO,LCの順に最大荷重量は大きく,たわみ量はLCが最も小さく,RE,TOの順であった. (2)吸水試験;混和方法による有意差は認められなかったが,真空混和の方が吸水量が少ない傾向を示した.
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