形成可能なアパタイト硬化体の骨芽細胞形成におよぼす影響
Project/Area Number |
06771892
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
畦崎 泰男 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (50213468)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 生体材料 / ハイドロキシアパタイト / リン酸カルシウム |
Research Abstract |
リン酸4カルシウム・リン酸カルシウム2水和物の等モル混合物とクエン酸水溶液との練和物はその水和反応により低結晶なハイドロキシアパタイトを含有するアパタイト硬化体を生成する.この反応生成物の骨内補填材としての適応を検討するために,骨芽細胞に及ぼす機能的検討を行った。MC3T3E1細胞を牛胎児血清を10%添加したα-MEM培養液で継代培養したものを今回の研究に用いた.牛胎児血清を10%添加したα-MEM培養液に7mMβ-GPを添加したものを培養液として用いた.培養液5mlに上記の細胞を6×10^5cell/mlとなるように播種し,3日間静置培養した.リン酸4カルシウム・リン酸カルシウム2水和物・クエン酸硬化体(以下,硬化体)を培養液との関係が1cm^2/10mlとなるよう10×10×1mmに成形した.コントロールとしては従来から用いられている高結晶のハイドロキシアパタイト(以下HAP)と,ネガティブコントロールとしてシリコンラバーを用い,それぞれ硬化体と同一の表面積となるようにした.培養液に試料添加後37℃24時間静置した抽出液を添加し,10日間静置培養した.なお培養液の交換は3日毎に行った.コントロール(シリコンラバー)では約25.0mU/ml,HAPでは約26.5mU/ml,硬化体では約28.2mU/mlと,わずかに増加し,コントロールと硬化体には有意差が認められた. Von Kossa染色によりHAPでは骨塩の形成は14日後から認められたが,硬化体では10日後において骨塩の形成が認められた. 以上のことより,硬化体は骨硬化能は有するが,むしろ正常な骨形成を阻害しないことから骨の補填材として有効であると考えられる.
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Report
(1 results)
Research Products
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