燐酸オクタカルシウム・ハイドロキシアパタイトによる歯槽堤増大に関する実験的研究
Project/Area Number |
06771894
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鎌倉 慎治 東北大学, 歯学部, 助手 (80224640)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 歯槽堤増大 / 燐酸オクタカルシウム / 骨形成 |
Research Abstract |
雄Wistar系ラットの下顎骨歯槽部骨膜下に燐酸オクタカルシウム(以下OCP)ハイドロキシアパタイト(HA)を用い以下の3群に分けて試料を下顎骨に形成した骨膜下ポケットに埋入した。 OCP・HAの混合群(重量比1:1で混合)、OCP群、対照群(骨膜下ポケットを形成したのみで試料を埋入しない)。埋入後1、2、4、8週について骨形成の可能性および生体親和性を検討した。軟X線写真を撮影後、ギ酸・クエン酸ナトリウム液で脱灰後HE染色を行った。 軟X線によるX線学的評価で骨形成の評価を行い、OCP群及びOCP・HA混合群では移植部位に対応して不透過像が明らかになり、特にOCP・HA混合群で著しかった。対照群ではそれらに対応する不透過像の増大は観察されなかった。 脱灰標本によるHE等の光顕所見の病理組織学的評価ではOCP群では1週から移植部位に対応して既存の骨基質の上に添加性の骨形成を認め、それらは経時的に増大傾向を示すとともにOCPの消失傾向認め、8週までの観察では歯槽堤増大された新生骨の吸収傾向はみられなかった。OCP・HA混合群においてもOCP群と同様な所見が認められたがHAの消失傾向は認められなかった。また対照群ではほとんど骨形成は認められなかった。 以上よりOCPおよびOCP・HA混合群による骨形成の可能性および歯槽堤増大における有用性が示唆された。現在、透過型電子顕微鏡を用いて移植実験による骨形成の超微細的形態学的研究を行なっている。 その他東北大学歯学部口腔解剖学第二講座との共同研究としてOCPの長管骨および膜性骨の反応性に対する違いについて検索を行い、Anatomical Record 242巻に研究成果が掲載予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)