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口唇製口蓋裂の発生要因と形質転換増殖因子α(TGFA)の関連についての研究

Research Project

Project/Area Number 06771906
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Surgical dentistry
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

小野 和宏  新潟大学, 歯学部, 助手 (40224266)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords口唇口蓋裂 / 形質転換増殖因子a(TGFA) / サザン法 / HOX7 / PCR
Research Abstract

口唇口蓋裂は遺伝因子と環境要因とによって、発症する多因子遺伝病であるといわれていが、その発症に関与する遺伝子については未だ解明されていない。近年、白人を対象とした研究で形質転換増殖因子α(Transforming Growth Factor alpha:TGFA)と口唇口蓋裂の発症の関連が示唆されている(Ardinger et al.1989)。また、マウスでHOX7を破壊すると口蓋裂が発症したと報告している(Satokata et al.1994)。今回このTGFAとHOX7の2つの染色体領域と口唇蓋裂の発症との関連について遺伝学的手法を用いて検索した。(1)TGFAについて[対象]当科をこの1年間に受診した口唇口蓋裂患者83人(唇裂・唇顎裂・唇顎口蓋裂〔CL±P〕70人、口蓋裂単独〔CP〕13人)とコントロールとして健常者117人とした。[実験方法]TGFAのTaq I多型を検討するために、対象者に承諾を得た上で採取した血液よりDNAを抽出し、制限酵素Taq Iで消化後、クローン化したTGFAをプローブとしてサザン法を行った。[結果]3.0kbのバンドのみもつホモ接合体と2.7kbと3.0kbの2本のバンドをもつヘテロ接合体が検出された。ヘテロ接合体の頻度がCL±Pで34%、CPで54%、コントロールで22%で、CPとコントロールとの間に有意差を認めた。また白人では、コントロールでヘテロ接合体の頻度が約10%との報告(Ardinger et al.1989)があり、日本人は白人に比較してその頻度が高かった。(2)HOX7について[対象]口唇口蓋裂患者94人(CL±P77人,CP17人)とコントロール108人とした。[実験方法]HOX7近傍の繰り返し配列を検討するために、その領域を含むようなプライマーを合成し、PCR法を行った。[結果]4つの対立遺伝子が検出され、6つの遺伝子型が認められたが、CL±P、CPそれぞれとコントロールの間で出現頻度に有意差は認められなかった。【まとめ】TGFAのTaq I多型の頻度でCPとコントロールとの間に有意差を認め連鎖不平衡が成立したことより、ヒロの口蓋裂の発生に対してTGFAあるいはTGFA近傍の遺伝子が何らかの関与をしていることが示唆された。また口唇口蓋裂の発生に対してHOX7の関与は認められなかった。

Report

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  • 1994 Annual Research Report
  • Research Products

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  • [Publications] 田村真理子、大橋靖、小野和宏、永田昌毅、神成庸二、内藤扶美子、山内春夫: "口唇口蓋裂の発生要因と形質転換増殖因子a(TGFA)遺伝子の関連について" 日本口腔外科学会雑誌. 40(13). (1994)

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      1994 Annual Research Report

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Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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