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細胞成長因子を用いた難治性口腔粘膜疾患治療法の開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06771922
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Surgical dentistry
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

藤澤 健司  徳島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (40228979)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords口腔粘膜疾患モデル / EGF / bFGF
Research Abstract

1.口腔乾燥状態に伴う口腔粘膜疾患モデルは、正常家兎と比較すると、早期では潰瘍の大きさは変化があまりないが、治癒に要する時間が延長することがすでに確認されている。このモデルにヒトEpidermal Growth Factor(EGF)、ヒトRecombinant Basic Fibroblast Growth Factor(bFGF)を家兎耳介静脈より投与すると、コントロールと比較して投与早期ではほとんど差がみられないが、投与後期になると潰瘍の大きさの縮小がみわれはじめ、治癒に要する時間の短縮がみられた。これはEGF投与よりもbFGF投与のほうが効果が著明であった。また、組織学的にもEGF、bFGF投与により上皮の連続性回復の短縮が認められた。
2.癌化学療法に伴う口腔粘膜疾患モデルでは、正常家兎と比較すると、早期から潰瘍の大きさに変化があらわれはじめ、治癒に要する時間も延長することが確認されている。このモデルにbFGFを潰瘍部に局所投与すると投与後早期からコントロールに比べて潰瘍の大きさの縮小がみられ、その後コントロールとの差が小さくなるが、治癒に要する時間の短縮がみられた。また、組織学的にも上皮の連続性回復の短縮が認められた。EGFの効果は明らかではなかった。
以上の結果からEGF、bFGFはこれらのモデルにおいて治癒促進効果をみとめた。特にbFGFはその効果が明らかであり、またその効果によりほぼ正常状態の治癒過程にまで回復したことは注目されるところである。従ってbFGFの難治性口腔粘膜疾患への応用が期待された。しかしながらEGF、bFGFやそのレセプターには癌遺伝子と相同性の高いものもあり、これらを生体に投与することにより癌の増殖や転移を促進する可能性も否定できない。今後はこの点の問題をクリアする必要があろう。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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