動脈圧波形の解析による麻酔・精神鎮静法深度の評価方法に関する基礎および臨床的研究
Project/Area Number |
06771957
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
佐久間 優 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (90221275)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 脈波伝播速度 / 動脈圧脈波 / R-R interval |
Research Abstract |
Finapresにより麻酔中の動脈圧波形を記録し、その波形の解析を行った。心電図波形とFinapresの動脈圧波形を同時記録し、心電図R波から動脈圧波形の立ち上がり部分までの時間を計測し、脈波伝播時間とした。 脈波伝播時間について以下の傾向がみられた。 1.血圧の上昇ともに脈波伝播時間は短縮する傾向がみられた。 2.心拍数の増加とともに脈波伝播時間は短縮する傾向がみられた。 しかし、血圧の上昇や心拍数の増加にともなう単純な相関関係にはなく、症例により脈波伝播時間の増減の程度は異なっている。 連続的血圧測定により手術中のストレスの程度をある程度をある程度察知することができるが、脈波伝播速度は血圧・心拍数とは単純な相関関係にはなかった。 本研究はストレスから生じる生体の変化を検出し、生体に対するストレスの程度を知ることが目的である。現在のところ手術中のストレスの程度を知る示標が存在せず、間接的に血圧・心拍数の変化をもとにストレスの状態を知ろうとした。しかし、この方法では脈波伝播時間が減少する血圧・心拍数が上昇しているものの、ストレスに対し反応が出るまでの時間差、あるいはそれぞれの反応の大きさが異なることから細かい部分では変化が一致しない。 このことから手術中のストレスに対する反応は、血圧・心拍数および脈波伝播時間について同一ではなく異なった反応を示すものと考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)