Project/Area Number |
06771967
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
|
Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
松澤 修司 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (70229459)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | マウス扁平上皮癌 / Bleomycin / Cyclophosphamide / Interleukin-2 / Interferon-B / Local immunochemotherapy |
Research Abstract |
われわれは、マウス扁平上皮癌(NR-S1)を用いてrHuIL-21×10^3 JRU/ml(以下IL-2)rMuIFN-β 1×10^3 IU/ml(以下IFN)の腫瘍内投与とBleomycin 2.5mg/kg(以下BLM)又は、Cyclophosphamide 50mg/kg(以下CPM)の腹腔内投与との併用による抗腫瘍効果について検討した。 (方法)5〜6週齢、♀、C3H/Heマウスに5×10^5個の同系腫瘍細胞NR-S1を背部皮下に接種し担癌マウスを作製した。移植後腫瘍径が5〜10mmとなった7日目から(1)対照群(生食0.1ml皮下投与)(2)IL-2+IFN腫瘍内投与群(3)BLM腹腔内投与群(4)CPM腹腔内投与群(5)BLM腹腔内投与とIL-2+IFN腫瘍内投与群(6)CPM腹腔内投与とIL-2+IFN腫瘍内投与群に分け、連日14日間投与を行なった。その後、それぞれの腫瘍径の変化および生存日数により効果の判定を行ない、また各薬剤投与終了時におけるマウス脾細胞の細胞障害活性と腫瘍の病理組織学的変化を検索した。 (結果)対照群に比較してIL-2+IFN投与群では、腫瘍増殖抑制効果は認められたが生存日数に有意差はなかった。BLM,CPM単独投与群では有意な腫瘍増殖抑制効果および延命効果を認めた。さらにBLM+IL-2+IFN,CPM+IL-2+IFNの併用投与群では著しい腫瘍増殖抑制効果と有意な生存日数の延長を認めた。特にBLM+IL-2+IFN併用投与群では、投与期間中に腫瘍の消失を認めるマウスも存在した。マウス脾細胞のNK・LAK障害活性は底値を示し、自己腫瘍細胞NR-S1に対する細胞障害活性は認められなかった。しかし腫瘍局所における病理組織学的検索では、BLM+IL-2+IFN,CPM+IL-2+IFNの併用投与群において著しい腫瘍の縮小化やNecrosiが認められ、腫瘍周囲には単核球や好中球の浸潤が強く認められた。 (まとめ)IL-2,IFNの局所併用投与と化学療法を併用した場合の抗瘍効果には、化学療法の直接作用だけでなく、IL-2,IFNの免疫反応による効果が相乗的に認められた。
|