Project/Area Number |
06772079
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
宮嵜 洋二 帝京大学, 薬学部, 助手 (70211597)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | アルケニル鉛(IV)トリアセタート / アルキニル鉛(IV)トリアセタート / α-アルケニルケトン / α-アセチレニックケトン / α-アレニルケトン / イソカルバサイクリン / ペリプラノンB |
Research Abstract |
筆者は既に、アルケニル鉛(IV)トリアセタートによるβ-ケトベンジルエステルのα-(E)-アルケニル化とそれに続くEt_3N存在下W-2Raney Niを用いる脱ベンジルオキシカルボニル化により、アルケニル基の導入位置及び立体化学を制御したα-(E)-1-アルケニルケトン合成を達成した。そして本法を循環器疾患の治療薬として期待されているPGI_2安定炭素類縁体、イソカルバサイクリンの収束型合成に適用できた。またβ-ケトベンジルエステルからアルキニル鉛(IV)トリアセタートを用いるα-アルキニル化とLindlar還元、W-2 Raney Niによるエステル部除去を経てα-(Z)-1-アルケニルケトンの選択的合成も行った。しかしながらこれらの方法は、操作の簡便性という点からは改善の余地を残していた。 そこで筆者はアリルエステルがPd触媒で除去できることに着目し、β-ケトアリルエステルからさらに効率の良いα-アルケニルケトン合成を試みた。種々検討の結果、アルキニル鉛(IV)トリアセタートを用いるβケトプレニルエステルのα-アルキニル化とLindlar還元、Pd-HCO_2HNEt_3による脱アリルオキシカルボニル化の組合せでα-(Z)-1-アルケニルケトンの改良合成に成功した。そしてこの方法を森らの(-)-ペリプラノンB全合成における重要中間体、α-(Z)-アルケニルシクロヘキセノンの合成に適用することができた。 一方、β-ケトアリルエステルをアルキニル鉛(IV)トリアセタートでアルキニル化した後、Pd-HCO_2HNEt_3でエステル部を除去すると、α-アセチレニックケトンやα-アレニルケトンが収率良く得られることを見い出した。さらにこれらの化合物は2価Pdにより2,3,5-三置換フランに異性化することも明らかになった。今後は本法を効果的に応用し、イソカルバサイクリン類縁体を始めとする各種生理活性物質の合成を行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)