アデニン関連化合物のHPLC-化学発光検出システムの開発と生体試料分析への応用
Project/Area Number |
06772105
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Physical pharmacy
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
黒田 直敬 長崎大学, 薬学部, 助手 (50234612)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | アデニン / フェニルグリオキサール / 化学発光検出 / 高速液体クロマトグラフィー / フローインジェクション |
Research Abstract |
アデニン関連化合物のHPLC-化学発光検出システムを構築するにあたり、まず、フロー系を用いて発光反応条件を検討した。 アデニンとフェニルグリオキサールとの反応によって得られる化学発光誘導体の発光観測には、過酸化水素、アルカリ水溶液、ジメチルホルムアミド(DMF)等が必要である。 そこで以下に述べるフローインジェクションシステムをモデルとして化学発光検出を試みた。 溶液A:キャリヤ-溶液、イソプロパノール(2-PrOH);溶液B:過酸化水素及び2-メルカプトエタノール(2-ME)を含む2-PrOHとDMFの等量混液;溶液C:NaOH水溶液。これらの溶液の送液は1台のペリスタ型ポンプを用いて行った。 キャリヤ-溶液中に注入(10μL)された試料は、まず溶液Bと混和され、次いで溶液Cと合流したのち化学発光検出器に導かれる。試料にはアデニンとフェニルグリオキサールの反応混液を使用した。その結果、例えば、50mM過酸化水素、5mM2-ME及び0.15MNaOHを用いてそれぞれの流速を1.8mL/minに設定した場合、約30pmol/注入量のアデニンが検出でき(S/N=3)、フロー系を用いてアデニン誘導体の化学発光検出が可能であることが判明した。 今後、アデニン関連化合物の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による分離条件の検討、並びにポストカラム試薬による化学発光誘導体化条件の検討を行い、DNA等を含むアデニン化合物の一斉高感度分析法の開発を行う予定である。 また、本誘導体化反応による化学発光誘導体を単離し、その構造・性質を明かにすることは、化学発光試薬を開発するうえで非常に重要であるため、これについても検討を行っていく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)