慢性疼痛・痛覚過敏発現機構におけるNO-cyclicGMP系の役割に関する研究
Project/Area Number |
06772172
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Fukuyama University |
Principal Investigator |
中村 明弘 福山大学, 薬学部, 講師 (70172393)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 痛覚過敏 / 一酸化窒素 / ブラジキニン / アデノシン / プロスタグランジン / セロトニン / プロテインキナーゼ / 炎症 |
Research Abstract |
1.痛覚過敏に関与するレセプターのサブタイプの同定:圧刺激に対する末梢性痛覚過敏発現を誘発するchemical mediatorsが働くレセプターサブタイプを調べたところ,次のような結果が得られた。すなわち,bradykininはB_2レセプター,adenosineはA_<2A>レセプター,prostaglandinE_2はEP_3レセプター,serotoninは5HT_<1A>と5HT_3レセプターに作用して痛覚過敏を発現していることが明らかとなった。 慢性疼痛・痛覚過敏モデルの作製と慢性の痛覚過敏発現に関与するchemical mediatorsの同定:モデルとしてはまずカラゲニン誘発炎症モデルを作製した。このカラゲニンによる痛覚過敏発現にはbradykininのほかadenosineも関与していることが明らかとなった。 慢性の痛覚過敏発現へのnitric oxide(NO)の関与について:炎症モデルとして用いたカラゲニンおよび尿酸誘発痛覚過敏にもnitric oxide(NO)が関与していることが明らかとなった。したがって,慢性炎症時においてもNO-cyclicGMP系が痛覚過敏の発現に関与していることが示唆された。 4.痛覚過敏の発現に関与するsecond messenger系について:痛覚過敏発現時にはcyclicGMP系とcyclicAMP系の両者が活性化されると著者は推定している。そこで,cyclic nucleotide依存性のkinaseが痛覚過敏の発現に関与しているか検討した。その結果、痛覚過敏の発現には,cyclicGMP-dependent protein kinaseとcyclic AMP-dependent protein kinaseの両タンパク質リン酸化酵素の活性化が関与していることを見いだした。
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Report
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Research Products
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