コレシストキニンとモニターペプチドの転写レベルにおける相互関係についての検討
Project/Area Number |
06772181
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
増田 正雄 (財)東京都老人総合研究所, 臨床生理部門, 研究助手 (20260284)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | CCK / monitor peptide / 膵液胆汁除去 / mRNA |
Research Abstract |
膵液及び胆汁をカニューレにより上部小腸から下部小腸にバイパスを行い、膵液及び胆汁の除去による血中CCK濃度、小腸内のCCKのmRNA量、膵臓内のmonitor peptideのmRNA量に与える影響を検討した。各量の測定にはそれぞれradioimmunoassay法、slot blot法を用い、測定は実験開始後1、3、7日目に行った。血中CCK濃度は1日目に有意に上昇し、術前の約20倍の値を示した。その後3日目に最大となり、上昇は7日目まで持続した。小腸内のCCKmRNA量は術後1日目から上昇し、7日目に最大となった。膵臓内のmonitor peptide mRNA量は1日目から上昇したが、小腸内のCCKmRNAとは異なり3日目に最大となった。膵液及び胆汁の除去下、CCK-A receptor antagonist(CR-1505)を持続的に経腸投与すると上述のmRNA量の変化は軽減するが、完全に抑制することはできなかった。このことは、膵液及び胆汁の除去下の血中CCK濃度と同等の血中濃度を生じるCCK投与によっても上述の変化を再現できなかったことからも確認できた。また、胆汁のみの除去を行った際には、血中CCK濃度、小腸内のCCKmRNA量、膵臓内のmonitor peptide mRNA量は上昇したが、その増加は膵液及び胆汁の除去の際の結果と比較すると軽度であった。これらの結果から、血中CCKは小腸内のCCKmRNA、膵臓内のpmonitor peptide mRNAの発現を制御していること、これらの発現制御には膵液が重要な役割を果たしていることが推測された。しかし、膵液及び胆汁の除去の際のCCK及びmonitor peptideのmRNA増加にはCCK以外の因子も関与する可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)