Project/Area Number |
06772189
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
医薬分子機能学
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
旗野 健太郎 岩手医科大学, 医学部, 助手 (50228475)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 無担体付加フッ素-18 / フッ素化 / フルオロセレネニル化 / フルオロスルフェニル化 / 標識合成 |
Research Abstract |
我々はこれまで新しいフッ素-18標識反応であるフルオロセレネニル化の可能性について検討してきた。無担体付加^<18>F^-とPhSeBrよりin situ調製されたベンゼンセレネニル[^<18>F]フルオロセレニドは収率良くアルケンと反応し、付加体を得た。種々の酸化剤(H_2O_2、NaIO_4、m-CPBA)により、上記で得られた[^<18>F]フルオロセレニドの酸化的説セレネニル化を試みたが、目的物は得られなかった。酸化剤としてオゾンを用いたとき、16%の放射化学的収率で[^<18>F]フルオロアルケンが得られた。 [^<18>F]フルオロセレニドを介した[^<18>F]フルオロアルケンの合成は満足すべき収率で行うことができなかったため、次に、より安定した中間体を与えると考えられるフルオロスルフェニル化を試みた。まず報告された方法に従いPhSSPhとSO_2Cl_2より合成し、減圧蒸留にて精製したPhSClのCH_2Cl_2溶液にAgFを懸濁し、これを氷冷下超音波照射した。ここにアルケン(4-allylanisole)を滴下し、42%の収率で付加体であるフルオロチオエーテルを得た。また、PhSHとNBSよりin situ生成させたPhSBrを用いて同様の反応を行い、47%の収率で目的物を得、この便法の有用性を確認した。さらにこの反応を標識合成に用いた。AgFと[^<18>F]フルオリド水溶液を混合し、乾燥して製した担体付加Ag^<18>Fより上記の反応を試みた。Ag^<18>Fを4-allylanisoleを含んだCH_2Cl_2に懸濁させ、これに精製したPhSClを滴下したところ、23%の放射化学的収率で[^<18>F]フルオロチオエーテルが得られ、[^<18>F]フルオロセレネニル化同様[^<18>F]フルオロスルフェニル化も進行することが確認された。得られたチオエーテルは安定なスルホキシドに変換した後、熱分解反応により、[^<18>F]フルオロアルケンに変換することが可能であると考えられる。
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