LP(a)測定のためのリコンビナント標準物質の開発
Project/Area Number |
06772221
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory medicine
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
久保 信彦 自治医科大学, 医学部, 助手 (40214994)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1994: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | lipoprotein(a) / apolipoprotein(a) / イムノアッセイ / 標準物質 |
Research Abstract |
抗体を使用してLiporotein(a)(Lp(a))を測定する場合に働くLp(a)/apo(a)エピトープにはさまざまなものがあると考えられるが,標準物質の必要条件としてこれらを多数保有する必要がある。Lp(a)の測定のためのリコンビナント標準物質を開発するために,我々はLp(a)測定に関わるapolipoprotein(a)(apo(a))のクリングル構造の一部を含むいくつかの重要なエピトープを同定した。多くの市販Lp(a)測定試薬に含まれる抗Lp(a)/apo(a)抗体はLp(a)/apo(a)の三次構造の一部を認識しているものと考えられたが,一部のものはペプチドエピトープを認識していることを明らかにした。さらに,我々はLp(a)/apo(a)の還元処理により出現する新たなエピトープが各種動脈硬化症の患者血清で高値を示すことを明らかにした。標準リコンビナントapo(a)を開発するために,我々はλgtllのhuman liver cDNAlibraryを入手して,抗Lp(a)/apo(a)抗体でスクリーニングして数種類の陽性コロニーを得た。使用した抗体はポリクローナル抗体であるので,このphage液には複数のLp(a)/apo(a)エピトープが含まれているものと考えられる。そこで,現在我々はこのphage液中にどのようなエピトープがどの程度含まれているのかを幾つかのモノクローナル抗体を使用して検出中である。完成した標準物質とするためには,ラテックス凝集法,免疫比濁法,酵素抗体法など各種の測定方法のシステムでこの物質が測定可能な物質とする必要がある。今回の研究の過程であるエピトープペプチドを表面にコートしたリポソームは,限られた測定系で有効な標準物質として使用できることがわかった。このため今回の期間内には検討できなかったが,我々はこれらのエピトープを含むphage液からリコンビナント蛋白のみを精製して,さらにこれをリポソームに結合させることによりどの測定系でも利用が可能なLp(a)測定のための標準物質を開発することを試みている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)