Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
本研究は,(1)住戸集合形態の分析,および(2)居住性評価からなる。(1)住戸集合形態の分析では,建築関係の雑誌等から配置図や緒元を収集し,各部の長さ・面積を計測する予定であったが,適切な縮尺の図面を入手できた事例数が少なく,形態によるグル-ピングを行うまでには至らなかった。入手した事例については,密度別に緒元や立地などの整理を行った。(2)居住性評価としては,新しい集合住宅9事例,竣工後10年以上経過した2事例について観察調査を実施した。 近年供給された集合住宅の空間構成の特徴としては,回廊,デッキ,住棟内プレイスペース,中庭といった半公的空間を多くとる事例が目立った。半公的空間に私的空間が直接面するような事例では,居住者がバリアを設ける(半公的空間である中庭に直接面する居間の窓の外側に目隠しとしてヨシズなどを立て掛ける等)事例が観察され,適切な段階構成を行う必要性が示唆された。屋内プレイスペースでは子どもの遊びはほとんど観察されなかった。また,屋外共有空間では駐車スペースの処理の仕方として,平面的な駐車場以外にも2段式機械駐車場,地下駐車場が採用されることが多いこと,舗装されたドライな仕上げが目立つ等の特徴がみられた。
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