Project/Area Number |
06780015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
家政学
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Research Institution | Jissen Women's University |
Principal Investigator |
永井 由美子 実践女子大学, 家政学部, 助手 (90240530)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1994: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 皮膚温 / 耳内温 / 主観申告 |
Research Abstract |
【目的】夏期の天井面蓄熱、美容院での頭髪乾燥、日照下でのヘルメット着用等では頭部が相対的に高温に曝される。このような頭部加温がもたらす生体への影響に関して実験を行った。 【方法】健康な成人女子10名を被験者とした。被験者は椅座位安静にて前半(実験開始から40分)は28℃、後半(41分〜80分)は18℃及び28℃(相対湿度は共に60%)に曝露された。頭部加温は輻射型とし、強度設定は黒球温において各々35℃及び40℃とした。さらにコントロールとして頭部加温をしない条件を加え6条件(つまり環境温18℃:条件C0、C35、C40。環境温:28℃-H0、H35、H40)とした。被服は綿の半袖Tシャツ、ショーツ、及び短ズボンに統一した。測定項目は生理的反応として11箇所の皮膚温、耳内温、心拍数、唾液中コルチゾール濃度、及び心理的反応として全身並びに局所の快適感・温冷感等の主観申告を行った 【結果】今回は環境温18℃で頭部曝露を行った条件C0、C35、C40についての結果について示した。前額部皮膚温は当然ながら加温により上昇した。頭部加温は上肢末梢部皮膚温の低下を小さくする効果のあることが認められた(80分値において条件C0は、条件C35・C40に対しp<0.05)。低温曝露がもたらす唾液中コルチゾール濃度の30分値に対する80分値の増加度は、条件C0、C35、C40において各々46.5%、27.7%、及び8.1%となった。3条件での10名の平均における、コルチゾール濃度と皮膚温低下度との関係は、コルチゾール濃度の変化が大きいほど末梢部皮膚温の低下も大きい傾向が認められる。主観申告値と皮膚温低下度との関係は、最大の寒冷ストレスを被る条件C0に比べ、条件C35及びC40では、主観申告及び皮膚温低下度の双方において改善される傾向にあることが示された。なお耳内温及び心拍数の変化は、各々、前額部皮膚温及び末梢部皮膚温の変化に類似していた。
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Report
(1 results)
Research Products
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