Project/Area Number |
06780154
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Science education
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Research Institution | Tsukuba College of Technology |
Principal Investigator |
土田 理 筑波技術短期大学, 一般教育等, 助手 (10217325)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 聴覚障害 / 高等教育 / 物理教育 / 文章作成 / プログラム言語 / 用語シソ-ラス |
Research Abstract |
物理用語の階層性に着目した聴覚障害者向け物理教育法の基礎研究を平成4年度から行っている。平成6年度は、平成5年度の成果をもとに力学分野における用語の構造調査、用語階層化促進へのコンピュータの活用を行い、学習者が用語を把握、使用、定義する過程における映像提示の役割について探求した。 1)力学分野における用語の構造調査 選択物理に相当する物理IB、物理IIで扱われる力学分野の用語には大きな違いは見られないが、教育情報データベースのシソ-ラス(ERICT)では基本的用語に加えて科学・技術・社会の3つに関連した用語数が増加していた。 2)用語階層化促進へのコンピュータ活用 用語と現象を結びつけるため映像を短時間だけランダムに提示する映像提示援助システムを物理実験前後の講義中における映像提示場面へ活用した。その結果、物理実験報告書を作成する時の考察段階でイメージするべき基礎的初等力学の現象と語彙との関連が促進されたことが、実験後の報告書より確認された。 学習者の用語把握と映像提示の役割 講義中の映像提示については、短時間(10秒〜1分程度)の映像を用語解説の前後に提示することを毎回の講義毎に繰り返し行うことを試みた。その結果、学習の初期段階ではシミュレーション映像を提示し、その後、実映像を提示した場合には、実映像の解釈に適切な用語が利用される傾向にあることが講義の内容より確認された。 平成7年度以降は、引き続き新学習指導要領下での教科書・データベース分析を続けるとともに、映像提示の個別データ数を増やして提示時間と定着度との客観性を高める計画である。そして、初等力学の各用語に適した映像を適切な映像提示方法で記録した基礎教材の作成を急ぐ。
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