分散共有メモリにおける新しいデーター貫性制御モデルの提案
Project/Area Number |
06780244
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
計算機科学
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
中山 泰一 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (70251709)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | オペレーティング・システム / 並列処理 / 分散処理 / 分散共有メモリ / データー貫性 / ワークステーション群 / ゲーム / 探索 |
Research Abstract |
近年、低価格で高性能のUNIXワークステーションをネットワークにより結合し、さらに高性能の並列・分散計算機環境を実現する試みが容易に行えるようになってきている。本研究はこのような分散的環境において共有メモリを実現するための制御機構、すなわち分散共有メモリに関するもので、その性能向上を図ることが目的である。 分散共有メモリを実現する場合、共有メモリへのアクセス時に命令の種別とアドレスに応じて、分散している計算機相互で適切な通信を行う処理が必要である。その通信オーバーヘッドを節減させ応答性を向上させる目的で各計算機上に共有メモリの複製を用意するのが一般的であるが、その場合にデーター貫性を保つための複雑なメカニズムも必要としていた。そこで本研究では、非常に簡潔な分散共有メモリ制御機構で、大幅に通信回数を節減でき、かつ、厳密にデーター貫性を保つことのできる新しい方式を考案した。そして、その方式の正当性について検討した。 これと並行して、上記の分散的環境を実際に多数のUNIXワークステーションを利用して構築した。そして、このUNIXワークステーション群上において効率的に並列実行をサポートするための実行管理機構の設計・実現を行った(とくに、具体的な応用としてゲーム木を並列探索する場合について考えた。) 現在この実行管理機構を拡張する形で、本研究で考案したデーター貫性制御方式による分散共有メモリの実現を行っている。この分散共有メモリ制御機構によりどの程度性能が向上するのかを、実際に並列応用プログラムを動作させて評価していく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)