Project/Area Number |
06780257
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
計算機科学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡部 寿男 京都大学, 大型計算機センター, 助教授 (20204018)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 分散アルゴリズム / 並列アルゴリズム / 入出力複雑度 / 分散オペレーティングシステム / 並列計算モデル / ソーティング / バス型ネットワーク / データ転送 |
Research Abstract |
多数台のワークステーションが共有バスで結合された分散環境において、計算を分散並列実行するのに必要なデータ転送回数の定量的な評価と最適なアルゴリズムの開発を行った。 理論面では、まず計算モデルとして、各ワークステーションが十分な容量のローカルディスクを持ち、ローカルディスクとの入出力を独立かつ並列に行うことを許すような新しい並列計算モデルを構築した。このモデル上で、ソーティングなどのデータ転送回数の理論的下限を導出するとともに、下限を実現する最適アルゴリズムの設計を行った。その結果、初期データの分配をうまく行うことにより、ワークステーション台数に比例する計算速度が得られることが明らかになった。これは、アルゴリズムを工夫することにより、バス型のネットワークであってもネットワークが性能上のボトルネックになることを避けることができることを意味する。 次に、上記理論モデルを実現する計算機システムとして、分散仮想記憶に基づくオペレーティングシステム DM-2の開発を行い、SPLASH2 ベンチマークをはじめとするいくつかの著名な並列プラグラムの性能測定を行った。現在 DM-2上で、上述の最適アルゴリズムに基づくプログラムを開発中である。今後、開発したプログラムとSPLASH2 などとの性能比較による評価を行い、本研究の有効性を実用面でも確かめる予定である。
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