Project/Area Number |
06780274
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
計算機科学
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | TCPプロトコル / マルチキャスト / 信頼性 / 分散環境 / 送信キュー / エラー回復 |
Research Abstract |
TCPプロトコルを用いてエラー制御にgo-back-N ARQ再送技術を応用した場合、エラー発生確率が増大した時にパケットが繰り返し再送され、スループットが低下するという欠点がある。ここでは、分散環境上で信頼性の高い1対多のマルチキャスト機能を支援するため、現在使われているTCPのgo-back-N ARQの拡張について述べる。このTCP拡張機能は、そのパケットの前の送信がエラーと断定された時にのみ再送されるように設計している。送信側ではパケットの順序番号に加え、送信した順序番号が各未送達確認パケットに結合されている。送信側は再送可能な未送達確認パケットの送信キューとグローバルテーブルを管理する。さらに、各受信側では、送達確認された送信済み、あるいは再送済みのパケットをモニタする機構が提供される。これらの機構は、状態を更新するためラウンドロビン方式で走査され、最小の順序番号を決定する。受信側は自分の情報を含んだpiggybackされたフィードバックパケットを規則的に送る。各受信側の機構は、新しい受信情報を以前の受信側の状態に関する知識と比較し、どのパケットを送達確認するかを決定する。新しく確認されたパケットのセットは、ここで送信キューから外される。必要であれば、この機構はグローバルテーブルを通してパケットを再送することを要求する。送信側のウインドウサイズによって、キューに格納できるパケットの最大量と送信側のグローバルテーブルに蓄えられる送信された順序番号の最大量とが決まる。フィードバックパケットが失われた時、各受信側の機構でタイマ駆動のフィードバック要求が引き起こされる。このタイマは誤った接続を検出し、メッセージの最後のパケットが確かに受信されたかを決定するkeep-aliveタイマとしても使用される。このように、パケットの喪失を検出してすぐに報告することで、送信側の複雑な操作が軽減されるため、エラー回復の速度向上が期待できる。
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