Project/Area Number |
06780434
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
環境影響評価(含放射線生物学)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
垰 和之 東京大学, アイソトープ総合センター, 助手 (00211996)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 酸化ストレス / センサータンパク / 転写アクチベータ |
Research Abstract |
大腸菌OxyR蛋白は、放射線と活性酸素に対する適応応答を調節している転写アクチベータ蛋白である。oxyR遺伝子を欠損する変異株は電離放射線や活性酸素増産剤に対して高感受性であると同時に、空気中での生育も悪い。従ってOxyRにより調節される遺伝子にはこれらのストレスに対する防御において重要な役割を持っているものが存在すると考えられる。この研究は、これらのOxyRによって調節されている未知の遺伝子を同定、解析することにより適応応答の分子機構を明らかにすることを目的として行い以下の結果を得た。 1)クローン化したOxyRレギュロン遺伝子の構造解析 これまでにクローン化したOxyRレギュロン遺伝子群のうち、まだ塩基配列の決定などの構造解析を行っていないものについて塩基配列の決定、転写開始点の決定などの基本的な構造の解析を行った。その結果、OxyRにより調節されるものとしてチオレドキシンと高い相同性をもつ新たな遺伝子(蛋白)を同定した。 2)相同組換による欠損変異株の作成 クローン化した遺伝子との相同組替えを用いて、染色体上の相当遺伝子の破壊を行った。現在、作成した変異株について放射線等に対する感受性などを調べている。 3)遺伝子産物の増産、精製、機能解析 クローン化した遺伝子を、T7プロモータを用いて大量発現させ、遺伝子産物の精製を行った。精製した蛋白を用いて生化学的性質を調べる予定である。
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