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水生昆虫群集を用いた湿原生態系モニタリングの確立

Research Project

Project/Area Number 06780446
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 環境影響評価(含放射線生物学)
Research InstitutionNatural History Museum and Institute, Chiba

Principal Investigator

倉西 良一  千葉県立中央博物館, 環境科学研究科, 学芸研究員 (10250143)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords湿原生態系 / 水生昆虫群集 / 環境選好性
Research Abstract

本研究では、平成6年の上半期に羽化トラップを中心とした野外でのデータ収集を行い、下半期にこれまで湿原内のさまざまな環境で採集した水生昆虫類を整理し具体的な解析を加えた。平成6年6月28日〜7月10日、9月5日〜9日に釧路湿原国立公園環境庁担当者らと連絡をとりながら羽化トラップの設置実験を行った。湿原内の池糖環境を中心に羽化トラップの実際の設置を行い、データの集積を行った。羽化トラップは、(1)水面上に設置するブイ型(底面積0.25m^2、高さ35cm)と(2)湿原上に設置するネット型(底面積0.13m^2、高さ30cm)の2種の羽化トラップを使用した。
羽化トラップは湿原内の水環境と関連した植生タイプごとに設置した。
(A)ミズゴケを主体にした池糖地帯:(A-1)表面に水は溜まっていないが湿っている、(融雪期には水が溜まっている)、(A-2)浅い池糖(水深20cm程度)、(A-3)深い池糖(水深30cm以上)、(B)湿原内の湧水流(細流)、(C)スゲ帯:(C-1)よく湿った部分(植生の下に水がある)、(C-2)比較的乾燥した部分、(D)ヨシ帯:(D-1)よく湿った部分(植生の下に水がある)、(D-2)比較的乾燥した部分、(E)開放水面をともなう大きな水塊:(E-1)沈水植物などがある部分、(E-2)抽水植物がある部分
それぞれに地点に適したタイプの羽化トラップを3〜10個設置する。羽化トラップは一定時間ごとに回収した。
また羽化トラップと並行してから最高最低温度計と自記温度計による生息環境の水温測定を行った。また記録が少ない晩秋の採集記録を補足するため10月3日〜7日にはライトトラップによる一般採集も行った。現在、種の同定を含んだ結果の解析中であるが、従来湿原生態系の環境単位としてとらえられた植生のみならず、水環境のつくりだす水温環境の多様性と生物相の多様性との間にきわめて密接な関係が存在することが明らかになりつつあり、水温環境を環境単位としての認識するための定量的なデータの蓄積と解析が今後必要であると考えられる。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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