揮発性有機塩素化合物によって汚染された土壌の浄化目標(指標)に関する研究
Project/Area Number |
06780447
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
環境保全
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
清水 芳久 京都大学, 工学部, 助手 (20226260)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 揮発性有機塩素化合物 / トリクロロエチレン / 地下水汚染 / 土壌汚染 / 浄化 / 収着 / 脱着 |
Research Abstract |
本研究では、土壌を汚染する揮発性有機塩素化合物としてトリクロロエチレン(TCE)を採り上げ、TCEが土壌を汚染する際の汚染量に及ぼす環境条件(含水率、接触時間)及び土壌性質の影響、土壌粒子を汚染しているTCEを浄化する際の環境条件(汚染経過時間、空気中相対湿度)及び土壌性質の影響について実験的に検討した。更にこれらの実験結果を基に、TCEによる土壌汚染・浄化に関して、実際の土壌汚染現場において土壌曝気法を適用する際の有効な方策について検討を加えた。得られた結論は以下の通りである。 1.TCEが土壌を汚染する場合、その汚染量の経時変化は一次反応モデルで表されることが分かった。また、土壌の含水率が低いほど、また土壌の比表面積が高いほど、汚染量は少なくなることが判明した。 2.土壌中TCEを空気注入によって連続的に脱着(浄化)する場合、経過時間と共に気相中へ脱着してくるTCE濃度は減少するが、その途中でこの濃度が一時的に上昇する現象が観測された。特に粘土を多く含む土壌についてこの現象は顕著であった。これは主として、TCEが土壌粒子内部にまで侵入していることに起因すると考えられた。また、有機成分が多い土壌では浄化が困難であり、砂分が多い土壌では容易であることが分かった。更に、注入空気相対湿度を上昇させることによって、浄化促進が可能であることが判明した。 3.実汚染現場に土壌曝気法を適用する場合、汚染経過時間、土壌性質等に関するの情報が不可欠であり、一定の基準値以下に浄化するために要する時間は土壌性質により異なることが分かった。従って、汚染現場の各条件に応じた浄化目標を設定し、これを達成するための適切な浄化方法を選択することが、今後の検討課題であると考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)