Project/Area Number |
06780512
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional biochemistry
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
猪原 直弘 自治医科大学, 医学部 (60232576)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ミトコンドリア / 卵形成 / 転写調節 |
Research Abstract |
母性成分の一つであるミトコンドリア(Mt)は卵形成の極初期に爆発的に増加・蓄積される。このミトコンドリアの蓄積はMtDNAの増加を伴う。この時期、rRNAも蓄積が開始されるが、MRPRNAはこのミトコンドリアとrRNAの蓄積いづれにも関与している。報告者はゼノパスMRPRNA遺伝子の構造を決定し、極初期卵母細胞への遺伝子導入・転写活性定量法を確立した。その結果、(1)MRPRNA遺伝子は他の遺伝子と近接しており、独自の転写必要と考えられる領域は約1kbp以内であり、_-839〜_-407の領域があれば転写に十分であること、(2)この領域にはほ乳類の同遺伝子について報告されている転写調節配列(NRF-1結合部位)は存在しないこと、(3)MRPRNAの上流領域にはこの時期に特異的に働いていると思われる転写調節部位ボックスIが存在することが明らかになった。そこで、この部位を介して転写を調節する因子B1Pを精製し、その性質を検討した。B1Pはヘパリンカラムクロマトグラフィー、DEAEカラムクロマトグラフィーによって分離でき、極初期卵母細胞の他、成体肝からも少量ながら得られた。B1Pは配列ACTTTATTとその周辺部の配列を認識し、上流に存在する類似配列には結合しなかった。本配列は本報告と前後して単離された極初期卵母細胞特異的SRY様蛋白質の標的である可能性が考えられる。
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