順応に関与する視細胞特異的カルシウム結合タンパク質
Project/Area Number |
06780535
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biophysics
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
久富 修 大阪大学, 理学部, 助手 (60231544)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 順応 / 視覚 / カルシウム結合性タンパク質 / 視細胞 / リン酸化 / 大腸菌での発現 / 分子進化 / ミリストイル化 |
Research Abstract |
カエル・キンギョ・メダカ・ゼブラフィッシュ・イモリ・ヤツメウナギの視細胞特異的カルシウム結合タンパク質をコードするcDNA断片を増幅し、クローニングと塩基配列の決定を行った。推定されるアミノ酸配列を元に作成した分子系統樹から、これらのカルシウム結合タンパク質が少なくとも2種類のサブグループに分類できること、これらのグループはヤツメウナギが高等脊椎動物と分岐する以前に存在していたことが示唆された。 カエルが持つ2種のカルシウム結合タンパク質(S-モジュリンとs26)について、翻訳領域全長を含むcDNAをクローニングした。これらのcDNAを発現ベクターに組み込み、大腸菌に導入したところ、全タンパク質の50%近い発現量があった。また、同一大腸菌中にミリストイルトランスフェラーゼを発現させたところ、実際に網膜から単離されたものと同様、N末端が脂肪酸修飾されることが明らかになった。大腸菌中で発現されたS-モジュリンおよびs26を精製し、活性を調べたところ、両者とも高カルシウム濃度でロドプシンのリン酸化を抑制することが明らかになった。また、これら2つのグループの局在を調べるために、大腸菌から精製したS-モジュリンあるいはs26をマウスに免役し、作成した抗血清により網膜切片の免疫組織化学的観察を行った。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)