Project/Area Number |
06780536
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biophysics
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
郡司 幸夫 神戸大学, 理学部, 助教授 (40192570)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 有限束と無限束 / 貨幣 / 観測過程 / 自己組織化 / コミュニケーション / 原生計算 / 不完全性 / 均衡化 |
Research Abstract |
ブ-ツストラップ系とは、プロセスの機制として弱い論理と強い論理の2つを用意し、両者のコミュニケーションとして構造を現前するシステムであるが、私はこれをより一般化することで以下2つのモデルを導びいた。(1)ケ-ゲル関係-同値関係コミュニケーションに基づく貨幣モデル(2)トリ-・ループ関係コミュニケーションに基づく原生計算モデル。(1)では貨幣の一般交換性である惟移律が完全に満足されない系を考え、その不完全さを2つの関係(数学的Relation)間の均衡化とすることでシステムを構成し、完全な物々交換や完全な同値関係に基づく貨幣経済よりも、不完全なシステムの方が市場が動的となり経済効率がよいことが数値計算から明らかとなった。(2)では計算機使用者を包合する計算概念を考えると、計算機と使用者間のコミュニケーションが、フラクタル的描像を現前させることが明らかとなった。とくにここでは、有限/無限のコミュニケーションとして束論から整備できる。またアリの探索行動の関する実験から、ブ-ツストラ-プ系としてのアリは、極めて複雑な意志決定をもち合わせることが明らかとなった。
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