出芽酵母G1サイクリンの負の制御遺伝子の同定と解析
Project/Area Number |
06780583
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cell biology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
杉本 勝則 名古屋大学, 理学部, 助手 (90192616)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | G1サイクリン / 細胞周期 / 出芽酵母 |
Research Abstract |
真核生物において細胞周期を調節する機構は酵母からヒトにいたるまで構造上、保存された因子によって調節されており、その調節機構も保存されていることが明かにされている。よって単純な系である酵母は細胞周期の研究を行ううえで、よいモデル生物であるといえる。 1)プロテインホスファターゼ1は、多くの真核生物において、細胞周期のG2/Mの進行に必要であることが明らかになっている。出芽酵母PP1をコードする遺伝子GLC7の制御機構を明らかにする目的で、glc7変異の性質を増幅させる変異egp1を分離した。EGP1遺伝子のクローニングの結果、Egp1pは分裂酵母PP1の制御因子と考えられているSds22pと相同性の高い蛋白質をコードすることが明らかになった。PP1の制御因子Sds22p/Egp1pも多くの真核生物において保存されていることが予想される。 2)DNA複製は、M期進行前に終了していることが必須であり、G2/M移行期においてDNA複製が終了しているかどうかを認識する機構が存在すると予想された。その機構を明らかにする目的で、ハイドロキシウレア(HU)でDNA合成を阻害した場合、生存率の低下する変異遺伝子(hus変異)を単離し、そのうちHUS1,HUS2を解析した。HUS1は、キナーゼをコードしDNA複製の終了を認識する機構に関与していることが示唆された。HUS2は、新規の遺伝子であり、DNA合成に必須の遺伝子であった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)