Project/Area Number |
06780605
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小林 悟 筑波大学, 生物科学系, 講師 (90225508)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ショウジョウバエ / アフリカツメガエル / 生殖系列 / 生殖質 / ミトコンドリア / rRNA |
Research Abstract |
脊椎動物のカエルでは、生殖質が卵の植物極に局在し、この細胞質中はショウジョウバエの極顆粒と同様の構造を持つ生殖顆粒が観察される。そこで、カエルでもショウジョウバエと同様にMtlrRNAが生殖質中でミトコンドリアの外に移送され、生殖顆粒に付着しているかin situハイブリダイゼーション法を用いて調べた。その結果、カエル(Xenopus)の4細胞期から胞胚期までの胚の生殖質中でMtlrRNAはミトコンドリアの外に存在し、生殖顆粒に付着していることが明かとなった。(しかし、1-4細胞期および原腸胚期以後ではMtlrRNAがミトコンドリアの外に存在する像は観察されていない) カエルでは、4細胞期から胞胚期にかけて生殖系列と体細胞系列が分かれる細胞分裂が起こる。一方、前述したようにショウジョウバエでは生殖系列(極細胞)と体細胞系列が分かれるのは、極細胞形成時のみである。MtlrRNAはこれら2つの動物で、ちょうど生殖系列と体細胞系列が分かれるときにミトコンドリアの外の顆粒に局在する。このことは、無脊椎、脊椎動物を問わずMtlrRNAが生殖系列形成の重要なステップに関わることを示唆している。
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