Project/Area Number |
06780639
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nerve anatomy/Neuropathology
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
太田 訓正 熊本大学, 医学部, 助手 (90244128)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 運動ニューロン / チロシンキナーゼ / Sek |
Research Abstract |
生体内において細胞の増殖、分化、決定など重要な役割を担っているチロシンキナーゼ(TK)に注目し、運動ニューロンの初期発生に関与するTKの検索を行った。TK細胞内のキナーゼドメインはよく保存されているので、この領域に対するプライマーと運動ニューロンを特異的に認識するモノクローナル抗体SC1を用いたパンニング法により精製された運動ニューロンを用いてRT-PCR法を行った。様々な種類のTKの中から運動ニューロンに特異的に発現しているレセプター型TK(chick Sek)が得られた。 PCRフラグメントを用いて脊髄から作製したcDNAライブラリーをスクリーニングし、全長を決定したところ986アミノ酸からなるtype I型の膜蛋白質であった。ホモロジー検索によりephファミリーに属するマウスSekのホモローグであることが明らかになった。 In situ hybridization法を用いてchick Sek mRNAの局在を調べたところchick Sekはニワトリ胚脊髄において運動ニューロンに一過性に発現するが、すべての運動ニューロンには発現せず、羽や足の筋肉を神経支配する運動ニューロンに特異的に発現し、体の筋肉を神経支配する運動ニューロンには発現が見られなかった。 モノクローナル抗体を作製し、chick Sek蛋白質の分布を調べたところ、chick Sek蛋白質は腕部と腰部の運動ニューロンの細胞体とその軸索に発現していたが、胸部のニューロンでは発現が認められなかった。Whole-mount immunostainingを行なったところchick Sek蛋白質は後脳の構造であるロンボメアのr3とr5、耳、新しくできたsomiteに発現していた。
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