Project/Area Number |
06780647
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nerve anatomy/Neuropathology
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
吉木 淳 理化学研究所, 真核生物研究室, 研究員 (40212310)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 細胞外基質 / テネイシン / 遺伝子欠損マウス / キメラマウス |
Research Abstract |
本研究では、テネイシン欠損マウスと正常マウスとの間でキメラマウスを作製し、特に、正常発生においてテネイシンが多量に発現している脳に注目し、大脳皮質、海馬および小脳皮質形成過程における各種神経細胞とグリア細胞のキメリズム、ならびにテネイシンの発現を免疫組織学的に検討して、マウス脳組織における細胞外基質蛋白テネイシンの動態を明らかにすることを目的とした。 まず、材料としては、テネイシン欠損コンジェニック系統GRS/A-TN-/-とC3H/HeN系統を用いた。各系統より8細胞期胚を採取し、集合法によりキメラ胚を作成した。これを仮親であるCD-1系統に移植して出生後約1ケ月齢で組織標本の作成を行なった。様々な毛色の混合比のキメラマウスが得られた。いずれのキメラマウスにおいても外見上および組織学的にも顕著な異常は認められなかった。テネイシン欠損マウスが優勢なキメラ個体の脳組織を抗テネイシン抗体により染色したところ、海馬では島状のテネイシン陽性部位が点在していた。小脳ではテネイシン陽性部位が分子層に垂直な帯状模様として存在していた。小脳におけるテネイシンの分布と系統特異的抗体によるC3H系統由来の細胞の分布を比較したところ、テネイシンの存在部位はC3H由来のベルグマングリア細胞の突起の分布と良く一致していた。このことから細胞外基質蛋白テネイシンはベルグマングリア細胞により産生され、産生したグリア細胞自身の周囲にあって、なんらかの機能発現の為の足場として利用されていると思われた。
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