抗炎症性サイトカイン物質を用いた新しい移植拒絶反応制御法の開発
Project/Area Number |
06807101
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
若林 剛 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50175064)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市東 昌也 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10215981)
白杉 望 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90226324)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 移植 / 免疫 / MHC / サイトカイン / IL-1 / IL-10 / IL-2 / リンパ球混合試験 |
Research Abstract |
Mixed Lymphocyte Culture(MLC)を用いたin vitroの検討でいくつかの新しい知見が得られた。 1.MHC class II抗原が異なるリンパ球同志のMLCでは,MHC Class II抗原が同一のMLCに比較し,上清中に分泌されるIL-1β,IL-2,IL-8,IL-10,TNFαが有意に増加し,さらにCD4/CD8およびIL-2Rの発現が増加した。 2.MHC class II抗原の差異によるこれらサイトカン産生パターンの変化およびリンパ球膜表面抗原の変化は,抗炎症性サイトカイン物質であるIL-1raあるいはTNFbp(可溶性TNF受容体)の添加により有意に抑制された。またメチルプレドニゾロンの添加によりIL-1β,IL-2,IL-8,TNFαの産生が有意に抑制された。 3.IL-1ra,TNFbp,メチルプレドニゾロンはそれぞれ特異的にMLC上清中のサイトカイン産生パターンを変化し得ることが明らかになり,拒絶反応を構成するサイトカインネットワークにおけるIL-1およびTNFなどの炎症性サイトカインの重要性が示唆された。 以上のin vitroの検討をもとに,IL-1raおよびTNFbpによる拒絶反応制御の可能性が明らかにされ,現在,ラット肝移植モデルでの効果を検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)