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歯周病治療による歯肉溝浸出液のアミノ酸組成の変動について

Research Project

Project/Area Number 06807160
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 矯正・小児・社会系歯学
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

林 祐行  徳島大学, 歯学部付属病院, 講師 (80243707)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 嶋田 順子  徳島大学, 歯学部, 教務職員 (10170945)
後藤 千亜紀  徳島大学, 歯学部付属病院, 助手 (00263848)
冨田 耕治  徳島大学, 歯学部付属病院, 助手 (10263849)
大和 香奈子  徳島大学, 歯学部, 助手 (40243711)
吉岡 昌美  徳島大学, 歯学部, 助手 (90243708)
Project Period (FY) 1994 – 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Keywords歯周病 / 臨床診断 / アミノ酸分析 / アルギニシンデイミナーゼ
Research Abstract

予防歯科外来を訪れた患者のうち、以前に歯周治療を受けたことがない患者を選別し、歯肉溝滲出液を採取し、そのアミノ酸分析を行い、臨床症状との比較検討を行った。被験者は男性11名、女性11名の計22名であり、歯周炎の症状のある歯肉溝53部位から試料の採取を行った。【結果】(1)総アミノ酸量はポケットが深いほど多く、すべてのアミノ酸が増加していた。(2)しかし、その組成の比率で評価した場合、いくつかの特徴的な変化が見られ、グルタミンが減少し、グルタミン酸が増加、アルギニシンが減少し、シトルリンが増加、さらにグリシンが減少していた。(3)これらの変化のうち臨床症状(滲出液量及びポケットの深さ)に最もよく対応していたのは、グリシンの現象であり、内部標準的な意味あいでアラニンを用い、アラニン/グリシンを一つの指標として、A/G ratioというものを想定した。その結果、この値は、滲出液量と強い相関(r=0.78,P<0.01)を示した。またポケットの深さとの間にも同様の強い相関が認められた。(4)さらに、治療によって症状が改善した群としなかった群に分けたところ、効果ありの群では1症例の例外もなく、A/G ratioが低下しており、効果なしの群ではA/G ratioの低下は認められなかった。(5)また、この方法では、唾液によるコンタミネーションを考慮する必要がないことも明らかとなった。
【考察】(1)アルギニン-シトルリンの変化は、近年注目されているアルギニンデイミナーゼとの関係において重要であり、今後マクロファージ機能や細菌との関係を追求する必要がある。(2)A/G ratioは少なくとも、臨床症状を客観的、定量的に評価するための指標として用いることができると考えられる。(3)グリシンが減少する理由及びこの指標が予後の予測に使えるかどうかといった問題は今後の課題としたい。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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