リンによる富栄養化のメカニズム;発現要因と予知指標
Project/Area Number |
06808051
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
環境影響評価(含放射線生物学)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
与座 範政 九州大学, 理学部, 助教授 (80037192)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | ポリリン酸 / モノフルオロリン酸 / 生分解 / 富栄養化 / 環境水 / フェイトアナリシス / フローインジェクション / HPLC |
Research Abstract |
1.リン化合物の分解速度を追跡するために、フローインジェクション分析法による迅速な選択的分析法(1時間に約100サンプル)を開発した。反応コイル中でのポリリン酸塩やモノフルオロリン酸塩の加水分解反応と呈色反応を同時に進行させるために、高温高圧リアクターを設計した。 2.環境水に溶解したリン化合物とその分解生成物を同時分析するために、フローインジェクションシステムを検出系とする高速液体クロマトグラフィーを設計した。分離カラム(イオン交換)や溶離液の適合性を検討し、重合度や酸化数の異なる種々のリン化合物の分析法の最適化をはかった。 3.酵素反応を追跡できるように、P-31NMRの測定条件の最適化をはかった。 4.河川水、海水、井戸水、市水、精製水について、リン化合物を溶解して分解速度を追跡し、分解反応の特性を調べて反応機構を推定した。 5.環境水中に存在して、リン化合物を分解する可能性のある活性物質のスクリーニングを行なった。金属イオンやアミン類の他に生物起源の触媒(遊離酵素や微生物)についても検討した。 種々のリン化合物の生分解反応速度を指標として、環境水中に潜在する富栄養化誘発因子を推量する概念、いわゆるフェイトアナリシス(Fate Analysis)により、富栄養化発現を予知する基盤をつくった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)