Project/Area Number |
06808067
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biophysics
|
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
磯貝 泰弘 理化学研究所, 生体物理化学研究室, 研究員 (00201921)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯塚 哲太郎 生体物理化学研究室, 主任研究員 (30029475)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | 活性酸素 / 電子移動 / ヘムタンパク質 / 食細胞 |
Research Abstract |
1.食細胞のシトクロームb_<558>は、分子状酸素を活性化するほかのヘム酵素とは異なり、6配位型のヘム鉄を活性中心にもつことから、その反応のメカニズム興味がもたれた。そこで私はブタ好中球から精製したシトクロームb_<558>とO_2との反応をストップトフロー・ラピッドスキャン法を用いて解析した。O_2による還元型シトクロームの再酸化に伴うスペクトル変化に、明らかな等吸収点が観測された。この等吸収点は、嫌気条件下でのジチオナイトによる還元反応で観測されたものと一致した。反応速度はO_2濃度に依存し、一酸化炭素の添加によって全く影響を受けなかった。速度定数のpH依存性を調べたところ、pH>9で減少し、pKa=9.7を得た。また、熱力学的解析によって、反応の活性化パラメーターを求め、ほかのヘムタンパク質の反応と比較した結果、シトクロームb_<558>とO_2との反応は、明らかに内圏型の電子移動反応とは異なっていた。以上の結果、シトクロームb_<558>によるO_2の還元は、O_2とヘム鉄との共有結合を介さない外圏型の電子移動反応によるものであることが強く示唆された。 2.構造解析に向けてシトクロームb_<558>の大量精製法を確立した。 3.分化型ヒト白血病細胞を食細胞のモデルとして用い、刺激剤をコートした超微小電極を用いて単一細胞に点刺激を与え、その後のスーパーオキシドの生成の時間変化と細胞の形態変化を同時測定することに成功した。
|