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匂いの受容体遺伝子の発現調節の機構・遺伝子再構成の可能性…

Research Project

Project/Area Number 06808069
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Molecular biology
Research InstitutionOkazaki National Research Institutes

Principal Investigator

名川 文清  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (10241233)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 坪井 昭夫  基礎生物学研究所, 助手 (20163868)
Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Keywords嗅覚系 / 嗅覚受容体遺伝子 / 発現制御
Research Abstract

嗅覚受容体遺伝子は、ラットでは一千種類に及ぶ多重遺伝子系を構成していることが知られている。これら受容体遺伝子は、嗅上皮において4つに分けられるゾーンの内のいずれか一つで特異的に発現している。また、個々の嗅細胞では、非常に限られた数、多分一種類の受容体遺伝子が発現していると推測されている。それでは、どのようにして嗅細胞は、数多くの嗅覚受容体遺伝子のうち少数のものを選んで発現しているのだろうか?
本研究では、この疑問に答える糸口をつかむため、まずマウスの染色体DNAより嗅覚受容体遺伝子のクローンを多数単離し、その内の一つ、No.28遺伝子に着目して解析を行なった。この遺伝子に関して、以下に述べる事柄が明らかとなった。(1)隣接する遺伝子No.10は、染色体上で約30kbの間隔で連なっており、これら二つの遺伝子は、互いに翻訳領域(約1kb)を中心に高い相同性を有する。(2)両遺伝子の5′非翻訳領域には、この遺伝子系で報告されていなかったイントロンが存在し、これら遺伝子の転写開始部位は、これ迄考えられていたよりはるか上流に位置する。(3)No.28遺伝子は、嗅上皮の4つのゾーンの中の一つに限定して発現する。更に、(4)隣接する遺伝子No.10も、No.28遺伝子と同じ嗅上皮のゾーンで発現しているが、(5)これら2つの遺伝子は、同一細胞で発現されることはなく、それぞれ別の嗅細胞で発現されている。No.28とNo.10の遺伝子解析を見る限り、この多重遺伝子系においては、一次構造の似た遺伝子がクラスターをなして染色体上に存在し、嗅上皮の同じゾーンで発現する傾向にあるようである。ところが、このような類似の隣接した遺伝子であっても、それぞれ別の細胞で発現されている様である。今後他のクラスターについても同様な解析を行うことにより、染色体上での遺伝子構成と嗅上皮での特異的な発現様式との関連性が明らかになっていくものと期待される。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

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All Publications (1 results)

  • [Publications] 名川 文清: "中枢神経系における多様性とその分子遺伝学的基礎-嗅覚受容体多重遺伝子-" 蛋白質核酸酵素. (発表予定). (1995)

    • Related Report
      1994 Annual Research Report

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Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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