肝細胞分泌神経再生促進因子の同定と老化神経活性化の機構
Project/Area Number |
06833011
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
老化(加齢)
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
堀江 秀典 横浜市立大学, 医学部, 講師 (80046135)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 肝細胞 / 老化 / 神経再生促進因子 / コラーゲンゲル / 器官培養 / 成熟・老化ラット・マウス / 末梢神経 / 網膜 |
Research Abstract |
肝細胞から分泌される因子が老化した末梢神経の神経再生を促進するだけでなく、成熟動物の中枢の神経組織からの神経再生をも促進することを明らかにしてきた。本研究は:(1)肝細胞分泌神経再生促進因子の分離・精製を更に進め、この因子を単離しそのアミノ酸シークエンスを決定すること、(2)この因子の作用機序を明らかにすること。を目的として行ってきた。その結果: 1.神経再生アッセイ系による肝細胞分泌神経再生・生存維持因子の精製法の確立 (1)末梢神経系:成熟・老化マウス及びラットから神経線維を伴った脊髄後根神経節を摘出しコラーゲンゲル内で培養し肝細胞の培養上精の分離分画をアッセイして活性因子の分離精製を進めた。限外濾過膜、ゲル濾過法、各種クロマトグラフィーを用い活性画分の分離精製法を確立し、活性画分の単離に成功した。 (2)中枢神経系:成熟ラットの網膜を培養してアッセイ系として用い、(1)での活性画分の活性を確認した。末梢神経での活性画分に活性を示した。同一の肝細胞分泌神経再生・生存維持因子が末梢神経のみならず中枢神経系に対しても活性を示すことが明らかとなった。 2.肝細胞培養上精の分離精製 培養上精500L集め分離精製を行いアミノ酸シークエンスの部分的決定に成功し、この因子が新規である可能性が極めて高くなった。(特許の関係で詳細報告は割愛) 3.肝細胞分泌因子による神経再生促進・生存維持機構の解明 活性因子によるアッセイ系の神経組織中での神経栄養因子のmRNAの発現レベルの変化を測定中であり近々その作用機序が明らかになると思われる。
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Report
(1 results)
Research Products
(9 results)