高脂血症下動脈内膜を仮想した立体培養装置による内皮細胞と免疫担当細胞の相互作用
Project/Area Number |
06836001
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
血管生物学
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
下釜 達朗 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (50170999)
|
Project Period (FY) |
1994 – 1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 動脈硬化 / 立体培養装置 / in vitroモデル / 泡沫細胞 / 内皮細胞 / マクロファージ / 高脂血症 / 細胞相互作用 / Tリンパ球 / 抗酸化薬 / 免疫担当細胞 |
Research Abstract |
(1)3次元立体培養装置を応用した細胞培養による細胞相互作用の検討 内皮細胞として、ヒト臍帯静脈内皮細胞を羊膜上に培養し、confluentとした後、Interleukin(IL)-1, tumor necrosis factor(TNF), interferon-γなどで前処置した。上室にヒト末梢血から分離した単核細胞(構成は単球70%、残りはリンパ球)を混合培養した。また、あらかじめヒト末梢血から超遠沈により採取したLDLを上室に加えて培養を続行した。IL-1やTNFによる前処置は単核球の内皮細胞への培養を高め、内皮面での運動能を盛んにすることによりマイクロファージ化した単球の内皮細胞化への集簇を亢進し、泡沫細胞よりなる脂肪斑類似病変の形成を促進した。一方、IFN-γは内皮下に集簇したマイクロファージの脂肪蓄積を抑える方向で作用し、脂肪班の形成を抑制するような結果が得られた。以上の結果を更に詳細に検討するために、細胞の分離を高純度にする必要が生じた。そのために従来の比重分画法に加えて免疫磁気ビーズ細胞分離法による細胞採取法の検討を行い、マイクロファージとリンパ球、あるいはリンパ球のサブセット別採取が可能となり、現在、これらの細胞を用いてサイトカインの影響のメカニズムの検討を進めている。 (2)RT-PCR法によるサイトカインおよび接着因子mRNAの検索 現在、数種の接着因子のDNAプローブ作製し、内皮細胞および単球・マイクロファージにおける発現をPCR法により検索できるよう予備実験を重ねている。 (3)培養装置における内皮細胞の特性の検討 本培養装置に培養された内皮細胞は、通常の培養更に培養された内皮細胞と異なり細胞接着の発進がin vivoに近いことがtight junctionの形成、ZO-1発現の確認より明らかとなった。
|
Report
(2 results)
Research Products
(6 results)