バルーン血管障害後の内膜肥厚発症の分子機構の解明およびアンチセンス治療法の開発
Project/Area Number |
06836006
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
血管生物学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
多久和 陽 東京大学, 医学部(医), 客員助教授 (60171592)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 血管狭窄 / 内膜肥厚 / バルーン血管障害 / アンチセンス治療法 / PDGF受容体 |
Research Abstract |
バルーン血管拡張術は虚血性心疾患に対する非手術的治療として現在広く行われている。しかし、本法を施行後高率に(患者の30〜50%)冠動脈内膜の新生・肥厚による再狭窄が発生し、臨床上きわめて重大な問題となっている。内膜肥厚の発症には血小板由来成長因子(PDGF)、線維芽細胞成長因子(FGF)、インスリン様成長因子I(IGF-I)などの関与が示唆されているものの、なお議論が多く確定していない。本研究では、従来より関与が示唆されてきたいくつかの増殖因子のどれが重要な役割を有するのかを、バルーン障害血管におけるこれら増殖因子受容体の活性化を受容体チロシンリン酸化を測定することにより解析した。PDGF-α、β両受容体のチロシンリン酸化は対照血管に比較して有意に増大した。これとは対照的にEGF受容体、IRS-Iのチロシンリン酸化の増大はみられなかった。これらの結果からバルーン障害血管においてPDGF-α、β両受容体が活性化されていることが明らかとなった。ラットバルーン障害モデルではアンギオテンシンII(ATII)受容体拮抗薬が内膜肥厚を著明に抑制する。PDGF-α、β両受容体のチロシンリン酸化もATII受容体拮抗薬によってほぼ完全に抑制された。しかし、同程度の血圧降下をひきおこすCa^<2+>拮抗薬アムロジピンはPDGF-α、β受容体のチロシンリン酸化は抑制されなかった。すなわちATII拮抗薬は降圧作用とは異なる機序によりPDGF受容体活性化を抑制すると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)