渦鞭毛虫類に於ける非ヒストン性核タンパクの分布と機能
Project/Area Number |
06839023
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
海洋生物学
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
加藤 宏一 名古屋市立大学, 教養部, 教授 (30080287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森山 昭彦 名古屋市立大学, 教養部, 助教授 (50145744)
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Project Period (FY) |
1994 – 1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | Dinoflagellata / Oxyrrhis marina / nuclear protein / amino acid sequence / gene cloning |
Research Abstract |
・非ヒストン性核タンパクの性状 室内培養したハダカフタヒゲムシ(渦鞭毛虫類)より核を分離し、硫酸法により塩基性核タンパクを抽出した。これをHPLCで分画し流出パターンのピーク部分よりSDS-PAGEで単一バンドとなるタンパクを得た。本タンパクは分子量が約23kDで、既知のヒストンとは明らかに異なっていた。アミノ酸組成分析ではリジンおよびアラニンがともに30%近くを占めていた。N末端側のアミノ酸配列を調べた結果16番目までが明らかとなり、既知の全タンパクとの相同性を調べたところ50%以上の相同性を持つタンパクは皆無であった。この時点で本タンパクを渦鞭毛虫主要核タンパク(DINP)と呼ぶ事とした。 ・DINPの核内における局在性 精製タンパクを用いてウサギでポリクローナル抗体を作成した。得られた抗血清はオクタロニ-およびウエスタンブロッティング的に、DINP特異的であった。ホルマリン固定全載標本で間接蛍光抗体染色を行ったところ、DINPは核に局在していた。さらに詳しい局在性を調べるため、金コロイド免疫電顕法を行ったところ、DINPは核内染色体上に局在していることが明らかとなった。分裂期と間期における局在性の差異は見られなかった。 以上の結果は日本動物学会第66回大会(Zool.Sci.,12,Suppl.,26,1995)において発表した。現在アミノ酸配列の再確認を行っており、この結果を待って遺伝子のクローニングに移る準備を進めている。当初の計画であった他種における本タンパクの在否のスクリーニングについては、未だ結果が出ておらず今後精力的に進めたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)