Project/Area Number |
06839024
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
海洋生物学
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
森沢 幸子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教授 (60100971)
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Project Period (FY) |
1994 – 1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1995: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 無顎類 / ヌタウナギ / 生殖 / 無鍔類 |
Research Abstract |
メクラウナギ類では受精、初期発生などが未知である。生殖機構の解明を目指す本研究では、昨年度に引き続き、配偶子の構造、性質、形成などに新しい知見を加え、基礎データを蓄積して目的達成に一歩近づいた。 1、成熟配偶子を同時に大量に得ることについて:人為的に雌の産卵を誘起し、雄の精子形成を促進することを目指したが、ホルモン投与による著しい効果は得られなかった。自然の十分に大きな雄個体は動く精子を精巣にもつ可能性が高かったが、量は少ない。 2、精子について:成熟精子の微細構造について詳細なデータを加えた。精子頭部の形、先体部の構造、尾部の大半を数少ないミトコンドリアがのびるなど、特徴ある構造であった。同じ無顎類のヤツメウナギの精子とはたいへん異なっていた。成熟精子の運動性に関する知見とともに論文にまとめた(Biological Bulletin,1995)。精子形成過程の微細観察--特に先体形成--もさらに進めた。先体胞開裂については微細構造、条件などの解析を進めた。 3、卵について:これまで知られていない卵門および卵殻形成過程の微細構造を継続的に観察し、大きな成果が得られた。ヌタウナギ卵では夏から動物極部に卵殻の肥厚が見られ、卵門細胞は多数で卵殻を貫き、卵細胞表面に形成された丸いくぼみの中に入り込んでいた。卵細胞表面には多くのmicrovilliがあった。秋、雌の体内の卵で、卵門は未開口であった。卵形成後期の厚く硬い卵殻の切片を得るために昨年度に続き固定包埋法の工夫改良を進めた。 卵巣中の卵の形、大きさ、数などの変化を継続的に調べた。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)