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児童用あせり尺度の作成に関する教育臨床心理学的研究

Research Project

Project/Area Number 06851019
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 教育・社会系心理学
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

河本 肇  富山大学, 教育学部, 助教授 (50186152)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1994: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywordsあせり / 因子分析 / 教室場面
Research Abstract

子どものあせりやすさを捉えるため、「児童用あせり尺度」の作成を試みた。まず、予備調査として、小学3・4年生を対象に、「あせり」に関する実態調査として、どんなとき、どんなことであせるかという質問に対して自由記述してもらった。それをもとにKJ法によりカテゴリー化した。また、現場の教師の意見も参考にしながら、「児童用あせり尺度」として45項目を作成した。そして、小学1〜6年の540名を対象に、低学年は3件法、中・高学年は5件法で回答してもらった。
得られた結果について、その信頼性を検討するためG-P分析を行い、弁別指数が0.45以上の22項目を最終的なあせり尺度として抽出された。これらは、α係数が0.88奇数項目対偶数項目に分けた折半法による信頼性係数は0.89、前半項目対後半項目に分けた折半法による信頼性係数は0.86、さらに5・6年49名についての再検査による信頼性係数は0.85ときわめて高い価を示した。
次に、主因子法からバリマックス回転による因子分析を行ったところ、2つの因子が認められた。1つは、「テストのとき、残りの時間が気になる」「勉強でまちがえたとき、イライラしたり、落ちつかなくなる」に代表されるように、行動はうまくいくかどうかが心配であるという気持ちが反映された16項目は「不安」因子と名付けることができる。もう1つは、「勉強でも遊びでも、他の人が自分よりも上手にできるのはイヤだと思う」「人の前では、ちょっとしたことでも恥をかきたくない」に代表されるように、他者との関係において負けたくないという気持ちが反映された6項目は「競争心」因子と名付けることができる。
このように、子どものあせりやすさを測定する指標として、本研究において作成した22項目からなる「児童用あせり尺度」は、教育現場において活用できるものであり、あせりやすい児童に対して、処遇を施すことができることになる。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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