Project/Area Number |
06851041
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
文化人類学(含民族学・民俗学)
|
Research Institution | Shibusawa Foundation for Ethnological Studies |
Principal Investigator |
古家 晴美 財団法人民族学振興会, 研究員 (70260114)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1994: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
|
Keywords | 女性 / 食物 / 自給 / そ菜園 / 食物管理 |
Research Abstract |
本年度はそ菜園の多様性の追求と農事日誌の分析を2点を研究の柱として当初の計画に盛り込んだが、農事日誌の分析は次年度にまわし、第1点についてフィールドワークを集中的に行った。その結果、従来申請者が収集した資料とは異なったタイプのそ菜園について調査することができた。 申請者は前年度まで長野県、山形県を中心とした米作地帯でかなり集約的な栽培形態をとるそ菜園について研究を進めてきた。ところが本年度、調査を行った地域ではかなり粗放的な栽培形態を取っていた。広島県の果樹栽培地域(6月に調査)では果樹の合間の草むらの中に野菜が実っているという具合で、自給用の野菜の栽培はあくまでも福次的なものとして扱われている。一方、日本海側の漁業が中心の半農半漁村(10〜12月調査)では、漁期に沿って自家用野菜の栽培にかける労力の比率が左右され、魚の加工などに忙しい時期はほとんど畑へ行く暇はなく、畑は放置された状態になるという。しかし、半農半漁村の場合は時代的な変遷を考慮に入れる必要がある。自給自足の時代には限られた耕地を最大限利用しようと、かなりの急斜面の土地を山の奥深くまで開拓していた。 今後、これらの調査地における資料をより一層綿密なものとし、それらの相違が何に由来するものであるか慎重に検討して行くつもりである。
|