ヨーロッパ中世シトー会教会堂の幾何学的平面構成に見る尺度用法に関する研究
Project/Area Number |
06855071
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Architectural history/design
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
西田 雅嗣 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 講師 (80198473)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 西洋中世宗教建築 / 西洋中世建築設計技法 / 教会堂平面 / シトー会修道院建築 / 歴史的尺度 / 実測図面 / 計算機援用尺度導出 / 幾何図式解析 |
Research Abstract |
本年度の研究の基盤となる実測データに基づく幾何解析用実測平面図の作成については、既に実測を行った教会堂全てについては未だ完了していないが、着実に進行中で、手元データの3/2程度のものについて図面化が完了した。解析用実測図の図面化が済んだものについては、平面の幾何解析、および尺度用法・寸法体系などの解析を行い、一応の解析結果を得ている。実測寸法からその建物に使われたと考えられる尺度を導き出すコンピュータ・プログラムについては、その第1段階を完成させることができた。これを本年度新たに図面化した教会堂に適用したところ、当初期待通りの成果を上げることができたと考えている。作成した解析用実測図に基づく平面の幾何解析、尺度分析、およびコンピュータを用いて導いた尺度を総合的に検討した結果、シトー会修道院建築の造形原理に関わるその尺度用法についての幾つかの知見が得られたと考えられたので、検討した教会堂のうちの幾つかの平面ついて建築学会の大会および近畿支部に発表をした。すでに検討を行ってあるものについてもこれらの知見を踏まえて再度検討をし直し、より総合的に考察を行い、その結果をまとめる準備を現在行っている。実測データからの尺度導出コンピュータ・プログラムについては、他分野での既往研究を参考にしつつも独自のものができ上がったと考えられるので、その理論、および方法の検証、ケース・スタディをまとめて日本計量史学会に発表をした。文献・資料、図書の収集も継続し、本年度は特に、西洋の歴史的度量衡に関する文献・資料、および建築理論・数学理論に深い関係のある西洋中世音楽に関する研究書などが、入手できたものの中では特筆される。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)