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鳥類が食下.排泄したカイコ卵の発生について

Research Project

Project/Area Number 06856009
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 蚕糸・昆虫利用学
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

横山 岳  東京農工大学, 農学部, 助手 (20210635)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1994: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywordsカイコ / 単為発生 / ムクドリ / 鳥糞
Research Abstract

桑園にカイコの幼虫や成虫を放置しておくとムクドリやヒヨドリが捕食することを観察した。完成卵を体内に持つ雌の昆虫が鳥類に食下された場合、鱗翅目昆虫の卵殻は硬いものが多いので、植物の種子と同様に未消化で卵が排泄される可能性が高いと思われ、予備的にカイコ(Bombyx mori)の卵をムクドリ(Sturnus cineraceus)に食下させたところ、糞中から卵が未消化のまま確認された。
そこで、ムクドリ(体温約43℃)にカイコ及び(カイコ×クワコ)F_1の未受精卵や雌蛾を食下させた。鳥糞の中から卵の回収を行なったところ、食下された未受精卵は、0.5-1.5時間以内にほぼすべて排泄されていた。糞中から未消化のまま排泄された卵について調査した結果、多数の卵が発生しており、単為発生することが確認された。この単為発生した卵を催青したところ、孵化するものがあり、孵化した個体は雌であり、卵色、蟻色、幼虫形質は雌親と同じ遺伝形質を示し、不還元分裂型の単為発生が誘発されることが分かった。昆虫類は鳥類などの動物に多数捕食されている。それに対する防御として、夜行性、保護色、警戒色や擬態により天敵に捕食されることを逃れているが、捕食されても単為発生により、次代が得られる機構をゆうしている。植物の種子が鳥類に食下され、排泄されることによって生存範囲の拡大を計っているように、生態内では昆虫が鳥類に食下されても、単為発生することによって生存範囲の拡大を計っている可能性が示唆された。また、産下1日目の休眠卵を食下、排泄させ、排泄された卵を催青した。しかし、休眠は打破されておらず、浸酸効果はみられなかった。同様に産下直後の卵を食下、排泄させ、排泄された卵を催青したが、雄核発生や雌核発生は誘発されていなかった。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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