担子菌類における自律複製型ベクター系の開発-広宿主域プラスミドの宿主非依有性ブライミングシステムの応用
Project/Area Number |
06856016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
応用微生物学・応用生物化学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
本田 与一 京都大学, 木質科学研究所, 助手 (70252517)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1994: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 担子菌 / ベクター / 分子生物学 |
Research Abstract |
担子菌類におけるベクター系は、P.chrysosporiumにおける効率の低い、組込み型の例など少数が知られているのみである。1993年、Auburn大のPengらは、ヒラタケをハイグロマイシン耐性のDNAを用いて形質転換したところ、ゲノム由来の約1.1kbのDNA断片を含み、自律的に複製していると考えられるプラスミドを得たと報告した(Peng,M.,Lemke,P.A.and Singh,N.K. (1993) Curr.Genet.24 114-122)。このプラスミドに改良を与え、μgDNAあたり10^5以上の形質転換効率を実現できるならば、shotgun cloningが可能になると考えられる。これは、酵母で利用されているような分子遺伝学的手法が、担子菌類においても利用可能になることを意味するものである。 ◆Pengらの得た自律複製プラスミドを試料請求したが、返答はなかった。 ◆そこで、Pengらが形質転換に用いたベクターと同様のものを自ら構築して、ヒラタケに形質転換することとし、この目的に叶うベクターを準備した。 ◆ヒラタケ二核菌糸体からプロトプラストを調製し、準備されたベクターDNAの形質転換を行ったところ、マーカーとして用いたハイグロマイシン耐性を示すコロニーが得られた。現在これらの菌糸体内に含まれる外来DNAの挙動について解析中である。 ◆これとは別に、5FOAを用いた選抜法によりヒラタケのuracil要求株を単離すべく、単核菌糸体の単離、突然変異の誘発を試みている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)