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大動脈内皮細胞の細胞骨格構築の生後発達における変化と血行動態との関係について

Research Project

Project/Area Number 06857003
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field General anatomy (including Histology/Embryology)
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

小林 直人  順天堂大学, 医学部, 助手 (50234836)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywordsラット / 生後発達 / 大動脈 / 内皮細胞 / 細胞骨格 / アクチン / 共焦点レーザー走査顕微鏡 / 形態計測
Research Abstract

1.出生直後から60日令までのラット大動脈を用い、アクチン線維(AF)を特異的に染色するphalloidinで蛍光染色した。観察は、光学的断層像の得られる共焦点レーザー走査顕微鏡を用いて行なった。また、低温脱水法で処理した胸部大動脈の標本を、透過型電子顕微鏡で観察した。さらに内皮細胞の光顕・電顕写真上で、種々の形態計測を行ない、発達過程を追って統計学的な比較を行なった。
2.出生直後の大動脈内皮細胞では、成体の場合と異なり、大動脈の全域で長いstressfiber(SF)が局在していた。10日令では、SFとperipheralband(PB)が共在していた。20日令以降では、PBが主体でSFが散在する成体のパターンになり、動脈の分岐の周辺では短いSFが発達していた。また、AFの局在パターンの変化と平行して、内皮細胞間の接着面の超微細構造が、平坦な面から複雑にかみあった形へと変化した。形態計測の結果、個々のSFの長さや線密度(単位面積当たりの総延長)は、20日令以降の内皮に比べて、10日令以前の方が有意に長いことが示された。また、生後発達の過程で、電顕切片像上での内皮細胞間の接触部分が長くなるのに対して、内皮細胞の厚さは減少し、接着面の形状が次第に複雑になってゆく過程が定量的にも示された。細胞周辺部のAFは、主に細胞間接着装置の周辺や細胞質の突起の中に局在していた。
3.大動脈内皮細胞は、生後発達の過程での血管壁の張力の増大に対抗して、細胞周囲に配置したPBのサポートによって、隣り合う細胞間の細胞質のかみあいを形成して細胞間の接着を強化する、と考えられる。また、出生直後の内皮細胞に長いSFが発達している理由については、ズリ応力に対する反応の感度が高い、細胞分裂時にはSFの方が都合が良い、出生前後の大動脈の伸長に関係している、等の可能性が考えられた。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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