Project/Area Number |
06857023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
田合 ひろみ 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (00242488)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | RAG / ストローマ細胞 / リンパ球初期分化 |
Research Abstract |
1.FL細胞に対するRAG発現誘導 マウスストローマ細胞株PA-6と共培養することによって、FL細胞にRAG-1およびRAG-2の発現が誘導された。この発現誘導には、ヒトIL-3、IL-6、IL-7の存在が必要であり、三者は相乗的に働く。またメンブレンフィルターを用いて、FL細胞とPA-6との物理的接触を阻害するとRAG発現誘導が見られなくなるが、PA-6のパラホルムアルデヒドによる固定はRAG誘導に影響を与えない。これらのことから、FL細胞に対するRAG発現誘導には、PA-6細胞との接触が必要であり、PA-6の産生するサイトカインは関与しないことが明らかとなった。 2.FL細胞に対するrecombinase活性の誘導 サイトカイン存在下で、PA-6と共培養を行うことによってFL細胞にRAGが誘導されるが、このRAG発現量はヒトプレB細胞株Nalm6の10^<-3>〜10^<-4>と微量である。この誘導されるRAGが機能的であるかどうかを確かめるために、我々の確立したRAGの誘導系でrecombinase活性が誘導されるかどうかを検討した。FL細胞にrecombinaseの基質として、マウス免疫グロブリンH鎖D-J領域を含むプラスミドDNAを導入し、サイトカイン存在下でPA-6と共培養を行った。FL細胞においてはrecombinase活性は0%であったが、共培養後は3-6x10^<-4>%となり、この系において誘導されるRAGが機能的であることがわかった。 以上のことより、PA-6細胞膜上の分子とIL-3、IL-6、IL-7からのシグナルによって、FL細胞にRAG発現が誘導され、さらには遺伝子再構成が起こることが示唆された。
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