Project/Area Number |
06857029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
掛本 知里 岡山県立大学, 保健福祉学部・看護学科, 助手 (60254562)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 産業看護 / 役割モデル |
Research Abstract |
日本における産業看護の役割モデルを明らかにするために、国内外の文献検討を行った。国内文献に関しては産業看護学および産業医学、隣接領域である公衆衛生(地域)看護学、さらには看護学の一般的な枠組みを明らかにするものである看護学概論、基礎看護学の各領域に関わる書籍、また最新看護索引を用い収集した、過去10年間にわたる産業看護関連の約1,000の文献についてその内容を検討した。また、さらに海外文献に関しては国内文献を分析するにあたっての参考資料とするために、雑誌については特にAAOHN誌およびOccupational Health誌、産業看護学、産業医学、公衆衛生(地域)看護学、看護理論等に関わる文献を中心に文献を収集、検討した。〈結果〉(1)国内文献について、産業看護の役割に言及した文献は少なかった。(2)産業看護の役割に関して述べられている文献は、総論的にまとめられているものが多く、その中から産業看護の役割を整理した。(3)産業看護の実態に関連した文献は、特に健康相談、健康教育、メンタルヘルス、疾病管理等に関わるものが多く、有害業務や作業環境、健康管理システム等について述べられた文献は少なかった。(4)雑誌に掲載されている文献は時の流れとともに変化していた。〈今後の展開〉文献による検討のみで産業看護の役割モデルを作り上げることには限界があり、今回の研究からは産業看護の役割と機能について総論的に列挙される項目と、役割モデルの概要についての一部を文献より明らかにすることが可能となったのみである。文献検討だけでは産業看護の実態全体を把握できるものではない。来年度においてはさらに今回明らかにした役割モデルの総論的な枠組みを基にして、実際に産業看護活動を行っている看護職にインタビュー調査を行い質的に検討することにより、さらに実際的な役割モデルを明らかにしていきたいと考えている。
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