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虚脱再膨脹肺における肺損傷と細胞接着分子

Research Project

Project/Area Number 06857087
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Thoracic surgery
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

澤藤 誠  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10226079)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1994: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywords急性肺損傷 / 再膨脹性肺水腫 / 肺水腫
Research Abstract

1.本研究を行うにあたり、新しい肺の虚脱再膨脹モデルを作成した。従来報告されている気胸モデルでは肺虚脱が不充分で、肺損傷が生じない場合があることが考えられたため、開胸による気管支閉塞モデルを作成した。
2.実験動物として体重約1kgの家兎を用いた。虚脱再膨脹モデルは全身麻酔下に開胸し、左主気管支を結紮し無気肺を作成し、36時間後にその結紮を解除することにより完成させた。
3.実験動物を非虚脱群、虚脱群、再膨脹群の3群に分けた。肺損傷の指標としては、肺血管外水分量の指標として肺湿乾重量比(W/D)を、微小血管透過性の指標として125-Iアルブミンの肺組織血漿比(T/P)を用いた。各群についてこれらの指標を測定し、虚脱と再膨脹による肺損傷の評価を行った。
4.再膨脹群においてT/Pが右肺(0.13±0.09;平均標準偏差)に比べ、処置側である左肺(0.38±0.19)で増加していた(P<0.01)。非虚脱群、虚脱群では左右差を認めなかった。再膨脹群において、W/Dが右肺(5.11±0.39)に比べ、左肺(5.53±0.50)で増加していた(P<0.01)。非虚脱群、虚脱群では左右差を認めなかった。本モデルにおいて肺の虚脱後の再膨脹により、再膨脹肺に肺微小血管透過性の亢進と肺血管外水分量の蓄積が生じることが示された。
5.病理組織学的な検索により、再膨脹群の再膨脹肺において、対側肺や他の群に比べ好中球の集積がみられた(P<0.05)。肺損傷の発生に好中球の関与が考えられた。
6.今後、接着分子の発現の有無などを免疫染色により確認する予定である。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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